こんにちわ。
自己破産経験者の”めだかきのこ”です。
本日は債務整理を進めるべきかお悩み中の方からのご相談を頂きました。
借金問題で悩んでいる方たちの多くがそうなのですが、
「借りた金を返せない」ことに対する倫理的罪悪感に悩まされている方が非常に多いのです。
「んなもん、借りた金は返すのが当たり前なんだから当然だろ!」
そう考える方は確かに多いですよね!
確かにお身内やお知り合いの方から個人的に金銭を借りている場合ならば、
罪悪感を抱くのは当然だと思います。
しかし借入先が銀行や消費者金融機関であるならば、
私は罪悪感を抱く必要性は無いと思っています。
彼ら金融業者は”ビジネス”として金を貸しています。
当然ビジネスである限りリスクを負うのは必然です。
彼らにとって負うべきリスクとは、
「貸し倒れ=不良債権」になる可能性です。
そのリスクを回避する為に金融業者は”審査”し、
”担保”を取り、
”連帯保証人”を取り、
”保証金”を取り......
と、ありとあらゆるリスク回避策を貸出先に負わせ、
そのうえでようやく融資決定という流れをとります。
こう書くと炎上するかもしれませんが、
「返せるアテも無いのに借りる」のと同等に、
「返してもらえるアテも無いのに貸す」のも悪いのです。
更に言えば、
恐らく多くの方は以下の様に考えていませんか?
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銀行は広く預金を集めて、
それを原資にして融資を行い、
その融資の利ザヤで利益を得ている。
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この理屈で考えると、
日本には実際に発行されている貨幣発行残高(日本銀行と財務省が発行している紙幣と硬貨の合計額)以上にはお金は流通しないはずです。
これ、大きな間違いです。
実際には貨幣発行残高以上の金額が世の中に出回っています。
日本銀行のホームページによれば、
2023年1月時点での貨幣発行残高は117兆円ということです。
これに対して、
マネーストックM1(流通している現金+預金残高)は1,045.1兆円となっています。https://www.boj.or.jp/statistics/money/ms/ms2301.pdf(日本銀行ホームページより)
1,045.1兆円から117兆円を差し引くと、
928.1兆円が残ります。
この928.1兆円は何だと思いますか?
前述したように、
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銀行は広く預金を集めて、
それを原資にして融資を行い、
その融資の利ザヤで利益を得ている。
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のであれば、
この928.1兆円はそもそも存在しないはずです。
この事実が表しているのは、
皆さんの銀行預金通帳などに記載されている金額の総合計は、
実際の貨幣としては流通していないけど、
世の中に出回っていることになっているということです。
これは信用創造というもので、
「万年筆マネー」とか「キーストロークマネー」とも言われます。
皆さんが銀行から融資を受けた場合、
実際に現ナマを目の前に「ドン」と置かれることはありませんよね?
恐らく通帳に融資額が記載される(電子データ)だけだと思います。
民間の金融機関であったとしても、
信用創造により貨幣の発行をすることができるということなのです。
そしてこのように通帳の中に"電子データ的”にカウントされる貨幣は、
誰かが借金をすることで産まれる訳で、
他の預金者のお金をかき集めて貸し出す訳ではないのです。
「金融機関で借りた借金は、誰かの預金が原資になっている」
というのはウソだということです。
つまり裏を返せば、
アナタが銀行から借り入れた借金を返せなくなったとしても、
それは融資を担当した行員が行内での評価を落とすという程度の話だということです。
繰り返しますが、
彼ら金融業者は”ビジネス”として金を貸しています。
当然ビジネスである限りリスクを負うのは必然です。
それを全て借り入れた側に責任を擦り付けるのはナンセンスだと思いませんか?
もしも今、
アナタが借金に対する罪悪感に悩まされているのであれば、
この事実を知れば少しはラクになれませんか?
今日もお読みいただいていありがとうございました。